
テレワークが定着するなか、「自宅で仕事ができる便利さ」の裏に潜むセキュリティリスクへの対応が急務となっています。
実際、テレワーク環境を狙ったサイバー攻撃や情報漏えいの事例は後を絶ちません。
本記事では、テレワークで注意すべきセキュリティ上のポイントを整理しながら、企業と従業員の双方が実施すべき対策10選をご紹介します。
なぜ今、テレワークにセキュリティ対策が求められるのか
急増するサイバー攻撃と情報漏えいリスク
テレワーク端末はオフィスの防御壁の外にあるため、攻撃者にとって“狙いやすい標的”となっています。パッチ未適用のPCや、無防備なWi-Fi接続など、攻撃ポイントは無数にあります。
社内ネットワーク外で働くことの脆弱性
社内のようなアクセス制限やセキュリティチェックが効かず、従業員ごとの管理・教育に頼らざるを得ないため、ヒューマンエラーによる情報漏えいも増えています。
企業の信頼・ブランドを守るための対応が必須に
万が一顧客情報が漏えいすれば、損害賠償や信用失墜にもつながりかねません。企業としての責任が問われる時代です。
テレワークに潜む主なセキュリティの注意点
自宅Wi-FiやフリーWi-Fiの脆弱性
セキュリティ設定が甘いWi-Fiを使うと、通信を盗聴・傍受される可能性があります。
私物PC・スマホの業務利用(BYOD)
セキュリティソフトが未導入、OSが古いなどのリスクがあり、社内ネットワークにウイルスを持ち込む恐れも。
画面の覗き見・会話漏れによる情報流出
カフェや家族のいる環境では、機密情報が漏れるリスクがあります。
不正アクセスやマルウェア感染リスク
パスワードの使い回しや、怪しいリンクをクリックすることによるアカウント乗っ取りも深刻です。
今すぐできる!テレワークのセキュリティ対策10選
- VPNの導入で通信を暗号化する
社内システムへ安全にアクセスするために、VPN(仮想専用線)の活用は必須です。
- セキュリティソフトを常時最新の状態に保つ
マルウェアやウイルスから端末を守る基本。自動更新を有効にしておきましょう。
- 社用PC・スマホの支給と業務専用化
BYODではなく、業務専用の端末を支給することで管理がしやすくなります。
- パスワードの強化と定期的な変更
推測されやすい単語や誕生日などは避け、英数字+記号で12文字以上を目安に。
- 二要素認証(2FA)の導入
ログイン時にSMSやアプリによる追加認証を求めることで、不正アクセスを防げます。
- ファイル共有はクラウドストレージで安全に
Google DriveやBoxなど、共有リンクの制限や履歴追跡が可能なツールを選びましょう。
- フィッシングメールの訓練と教育を実施
定期的に模擬フィッシング訓練を行い、社員の危機意識を高めることが効果的です。
- 自宅Wi-FiにWPA3などの暗号化設定を導入
古いルーターや初期パスワードを使っている場合は、設定の見直しが必要です。
- リモート画面の覗き見対策
のぞき見防止フィルターやブラインドを活用し、画面が第三者に見られないように工夫を。
- 情報セキュリティガイドラインの社内周知
ルールを定めるだけでは意味がありません。定期的な研修とガイドライン配布が不可欠です。
まとめ|注意点を把握して、セキュリティ対策を徹底しよう
テレワークのセキュリティは「会社任せ」でも「社員任せ」でもいけません。
企業と従業員の両方が役割を理解し、リスクを最小化する意識を持つことが重要です。
- セキュリティ対策は仕組み×教育で成り立つ
- 小さな対策の積み重ねが大きな事故を防ぐ
- 社内だけで対応が難しい場合は外部ツールや専門家の活用も検討を
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