
テレワークやDXの推進により、クラウドストレージを活用する企業が急増しています。しかし、便利な一方で「セキュリティは本当に大丈夫なのか?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
法人利用においては、利便性とセキュリティのバランスをとることが極めて重要です。本記事では、クラウドストレージのセキュリティ比較ポイントを解説しながら、法人向けおすすめサービス5選(2025年版)を紹介します。
法人がクラウドストレージのセキュリティを重視すべき理由
クラウドストレージの導入でよくある課題が、「便利になったけれど情報管理が甘くなった」というもの。以下のような背景から、法人利用ではセキュリティ対策が不可欠です。
- 情報漏えい・不正アクセスのリスク
アクセス権限の誤設定やアカウント乗っ取りにより、重要な社外秘情報や顧客データが流出するリスクがあります。
- テレワークや外部共有の増加
社外からのアクセスや、取引先とのファイル共有が一般化したことで、従来の社内サーバー管理ではカバーしきれなくなっています。
- 法令やガイドラインへの対応
個人情報保護法、ISMS、Pマーク、GDPRなど、各種法的・業界基準に沿った管理が求められます。
クラウドストレージのセキュリティ機能で比較すべきポイント
サービス選定時は、以下のような機能を比較するとよいでしょう。
- データ暗号化(転送時/保存時)
すべての通信や保存データがAES256ビットなどで暗号化されているか。特に海外サーバー利用時は必須です。
- アクセス権限・ログ管理
「誰が、いつ、どのファイルにアクセスしたか」を記録・制御できる機能は、内部統制にも役立ちます。
- 2段階認証・IP制限
ID/パスワードに加え、スマホや認証アプリでの**2段階認証(MFA)**があれば不正ログイン対策になります。
- 国内/国外のデータセンター
データの保存先が日本国内かどうかは、法令や企業ポリシーによって重要な要素になります。
法人向けクラウドストレージおすすめ5選とセキュリティ比較
それでは、代表的なクラウドストレージをセキュリティ面から比較しながら紹介します。
1. Google Drive for Business(Google Workspace)
- 暗号化:転送中・保存時ともに暗号化
- アクセス制御:リンク共有制限、ファイル権限設定が柔軟
- その他:2段階認証、データ損失防止(DLP)機能あり
- 特徴:社内外とのファイル共有がしやすく、設定も直感的
2. Dropbox Business
- 暗号化:AES256ビット+SSL/TLS暗号化
- 共有機能:パスワード付きリンク、閲覧期限設定が可能
- その他:リモート削除、アクティビティログ機能
- 特徴:使いやすさと共有管理のバランスに優れる
3. Microsoft OneDrive for Business
- 暗号化:BitLockerによる保存時暗号化
- 管理機能:Microsoft 365と連携した包括的な制御
- その他:条件付きアクセス、グループポリシー制御
- 特徴:Windows環境との相性が良く、社内統合に最適
4. Box
- 暗号化:企業グレードの暗号化+キー管理(Box KeySafe)
- 権限管理:ファイル単位での共有レベル設定が細かい
- その他:監査ログ、ユーザーごとのアクセス制御
- 特徴:大企業や高セキュリティを要求する業種に強い
5. ファイル交換安心君
- 特徴:日本の法規や商習慣に対応し、ユーザー数無制限利用が可能
- セキュリティ:IP制限・監査ログ・クライアント証明書による認証
- サポート:日本語によるサポート対応が迅速で安心
- 向いている業種:製造業、医療機関、官公庁など
クラウドストレージのセキュリティ運用でよくある落とし穴
いくらセキュリティ機能が充実していても、運用の甘さから情報漏えいにつながることも。
「全員に共有」の設定ミス
社内だけに公開したつもりが、誰でもアクセスできる設定になっていたというケースは少なくありません。
- 退職者のアカウント放置
アクセス権限の見直しや定期的なユーザー管理を怠ると、情報漏えいリスクが高まります。
- 無料プランの法人利用
無料版は共有・ログ管理機能が制限されている場合も多く、法人での正式利用には不向きです。
まとめ|セキュリティ重視でクラウドストレージを選ぼう
クラウドストレージは非常に便利な一方で、選定を誤ると情報漏えいやコンプライアンス違反につながる恐れがあります。
- 自社のセキュリティポリシーに合うか
- 管理機能や操作性が現場で扱いやすいか
- 必要に応じて国産サービスを検討するか
このような観点で比較・検討し、トライアル利用を活用してフィット感を確認することが大切です。
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